世界

春と悠シリーズ

「参考書は、たぶん未来の自分からの手紙」

「悠。参考書って、“未来の自分の攻略本”なんだよ」 放課後だった。 教室にはまだ夕方の光が残っていて、窓の外では野球部の声が遠くに響いている。 春は机に突っ伏したまま、開きっぱなしの参考書を見ていた。 まったく勉強している姿勢ではない。「そ...
春と悠シリーズ

「イヤホンは、世界を半分だけ消す装置」

「悠。イヤホンって、ちょっと失礼だよね」 登校中、春が急に言った。「朝からどういう話題だ」「だってさ、人類って“話しかけないでください”を耳に刺して歩いてるんだよ?」「言い方が物騒なんだよ」 春は片耳だけイヤホンをつけた高校生を見ながら、ふ...
春と悠シリーズ

「これはペンです」

「悠。『これはペンです』って、ちょっと強すぎない?」 放課後の教室で、春が突然そう言った。 窓の外では運動部の掛け声が聞こえていて、夕日が黒板をオレンジ色にしている。 俺は英語のワークを閉じた。「何が強いんだよ」「だって、“これはペンです”...
春と悠シリーズ

「ラッキーナンバー」

自販機の前でラッキーナンバーの話を始める春。七が好きな春と、形が安定している八を選ぶ悠が、身近な数字と小さな幸運を話す日常会話の短編小説です。
春と悠シリーズ

「募金箱って、たまに試されてる気がする」

コンビニの募金箱を「人間性テスト」と呼ぶ春。透明な箱や最初の一円をきっかけに、知らない誰かを思う気持ちを悠と話す、日常会話の短編小説です。
春と悠シリーズ

「図鑑って、“世界のネタバレ本”じゃない?」

知ってしまったら驚きは終わる?図鑑を「世界のネタバレ本」と呼ぶ春に、悠がツッコミを返します。知識と感動の楽しみ方を、帰り道の会話で描く短編小説です。
春と悠シリーズ

「勇者って、たぶんコンビニにもいる」

「ねえ悠。勇者って、何を基準に選ばれてると思う?」 放課後、コンビニの前だった。 春はアイスを片手に、急に世界の核心みたいなことを言い始めた。「知らないけど。剣抜いたやつとかじゃないの」「でもさ、あれ絶対“たまたま抜けた人”いるよね」「夢壊...
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