春と悠シリーズ

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レシートは、買い物の記憶係

買った物をすぐ忘れても、レシートだけは全部覚えている。細長い紙を「買い物の記憶係」と呼ぶ春と、悠の日常会話短編です。
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消しゴムの角は、最初だけ人気者

新品の消しゴムは、どの角から使うべきなのか。春が四つの角へ新人と先輩の役割を与え、悠が静かに整理する日常会話短編です。
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指揮者は、音を出さずに一番目立つ

放課後の音楽室から、同じ四小節が何度も聞こえていた。文化祭に向けた合唱練習らしい。廊下を通りかかった春は、開いた扉の前で足を止めた。教室の中では、クラスメイトがピアノに合わせて歌っている。前に立つ指揮者だけが、両手を動かしながら一音も出して...
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残り1秒は、待ち時間の本編

電子レンジの残り1秒が妙に長いと気づいた春。待つとは時間を見張ることなのか、悠と一緒に考える1話完結の日常会話短編です。
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準備運動は、本番の予告編

夏休みの朝。クラス対抗リレーの練習をするため、俺たちは学校のグラウンドに集まっていた。集合時間までは、あと十分。春はスタートラインのそばで、腕を大きく回している。「ねぇ悠。準備運動って、本番の予告編みたいだよね」俺は靴ひもを結びながら顔を上...
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新品のノートは、最初の一文字が重い

新品のノートを前に、最初の一文字が書けない春。きれいな一冊が自分のノートになるまでを描く、春と悠の日常会話短編です。
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押しボタンは、青信号へのお願い

夏休みの午後、俺と春は図書館からの帰り道に、小さな横断歩道で止まった。車はほとんど通らないのに、歩行者用の信号は赤い。春は信号の横にある黄色い箱を見つけた。「押しボタン式だ」「押さないとずっと赤だぞ」春はボタンの前に立ったまま、押さない。「...
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扇風機は、風を平等に配ってる

扇風機は風を平等に配っていると言う春。風の順番から宿題の順番まで話が広がる、夏休みの学習室を舞台にした日常短編です。
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日焼け止めは、見えない日陰

日焼け止めを「見えない日陰」と呼ぶ春。帽子や建物の影、そして参考書まで、悠と一緒に“未来を守るもの”を考える夏の日常短編です。
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セミの声は、夏の既読

姿は見えないのに返事だけが降ってくる。「セミの声は、夏の既読」と言い出した春と悠が、図書館までの道で夏の会話を探します。
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