
「世界はたぶん、こういう会話でできている。」
春と悠は、日常の小さな違和感を幼馴染の二人が全力で考える短編シリーズです。
派手な事件も、特別な能力もありません。
学校、帰り道、コンビニ、夏休み。いつもの景色が、春のひと言と悠の返事で少しだけ違って見えてきます。
どの話から読んでも楽しめます。迷った方は、まず次の3本からどうぞ。
最初におすすめの3本
1. 扇風機は、風を平等に配ってる
扇風機の首振りから、風の公平さを考える夏の日常会話です。
2. 傘って、雨を一人分だけ止めるよね
一本の傘に二人で入ると、二人とも少しずつ濡れる。身近なものから会話が広がる、シリーズの基本形を楽しめます。
3. 「閉」ボタンは、たぶん気持ちだけ急いでる
押しても大きくは変わらないエレベーターの「閉」ボタン。待つ時間と人の気持ちのずれを楽しめる、春と悠らしい会話です。
最新の話
メトロノームは、休符に休まない
歌を休む2拍の間も、メトロノームは鳴り続けます。音楽室で休符の小さな不思議を考える、春と悠の日常会話短編です。
作品一覧
新しい話から読む
- メトロノームは、休符に休まない
- 自動ドアは、迷っている人にも開く
- ファスナーは、左右を順番に仲直りさせる
- バス停は、バスがいちばん短くいる場所
- 靴ひもは、ほどけてから話しかける
- 鉛筆削りは、書く前に短くする
- 冷蔵庫の明かりは、誰も見ていない
- チャイムは、先生に効かない
- 返却期限は、本の門限
- 上履きは、校門を出ない
- レシートは、買い物の記憶係
- 消しゴムの角は、最初だけ人気者
- 指揮者は、音を出さずに一番目立つ
- 残り1秒は、待ち時間の本編
- 準備運動は、本番の予告編
- 新品のノートは、最初の一文字が重い
- 押しボタンは、青信号へのお願い
- 扇風機は、風を平等に配ってる
- 日焼け止めは、見えない日陰
- セミの声は、夏の既読
- 氷は、飲み物の中で夏をやめる
- 麦茶は、夏の待ち時間
- 「閉」ボタンは、たぶん気持ちだけ急いでる
- レシートは、買い物の卒業証書
- 傘って、雨を一人分だけ止めるよね
- 消しゴムって、間違いを食べて小さくなるよね
過去作品
- 忘れ物は、たぶん未来からの手紙
- 小銭は、たぶん応援団
- 夕焼けは、たぶん空の帰り道
- タイムマシンは、たぶん遅刻するためにある
- 浴衣って、歩く“夏”なんだと思う
- ピアノは、たぶん記憶を踏んでいる
- スマホの充電が1%になると、人は優しくなる
- 水たまりは、空の落とし物
- ラジオは、たぶん孤独に話しかけてる
- 流しそうめんは、たぶんスポーツ
春と悠について
春は、目の前のものを少し変わった角度から見る女の子。
悠は、春の発想を現実へ戻そうとしながら、最後まで話に付き合う幼馴染です。
二人の会話には大きな答えはありません。
ただ、読み終えたあと、傘やレシートや麦茶が昨日までと少し違って見えるかもしれません。
更新について
春と悠の新作は、現在は火曜日と金曜日の18:00に公開しています。
気になる題材から、自由に読んでみてください。
